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画像など乱れる原因のかびを除去(東京新聞)

1999年11月24日

東京新聞記事

好調!「小物ビジネス」

画像など乱れる原因のかびを除去

ビデオテープのクリーニング

「画像や音声が乱れるのは、ビデオテープについたかびが原因。案外知られていないようですね」。こう語るのは、日本ビデオ映像保存研究所(東京・渋谷)の井古田秀代表。同社が今月から本格的にスタートさせた、ビデオテープのクリーニングサービスが好評で、全国からテープが送られてきている。

家庭用ビデオテープレコーダー(VTR)のテープは7、8年以上たつと、テープのかびが原因となって、再生すると画像や音声に乱れが起きることがある。そのまま放置しておくとかびは広がり、再生画像がちらつき、見えなくなることがある。大切な記録そのものが消えてしまうこともある。さらには、ビデオ機器にまでかびが繁殖し、VTR本体の機能を低下させてしまうことさえある。

そこで同社では、テープを早送りしながら無水アルコールでテープの表面をクリーニング、かびなどの汚れを除去する装置を開発。4人のスタッフがクリーニング装置3台を使って連日、作業を行っている。

料金は60分(標準)テープで1本1,250円、120分(同)テープが2,500円。1本につき10数分で作業は済むが、カビの繁殖がひどいテープは、ケースを外し手作業でテープからかびをふき取る必要がある。クリーニングの後は、再生チェックを行う。

ビデオテープの各装置メーカーでは「使用後はテープを完全に巻戻して、無造作に横積みにせず、湿気の少ない場所にテープを立てて保管する」よう注意書きで呼びかけているが、クリーニングをアフターサービスでは行っていない。「全世界で約200億本も普及しているビデオテープを1本ずつクリーニングすることは不可能」(大手電機メーカー)だからだ。

これがビジネスチャンスとなった。「ビデオ機器は80年代後半から一般家庭に普及したが、同時に普及した当時のテープはかびが付着している時期に差し掛かっている。大手メーカーが行わないとなれば、大きなビジネスになるはず」と井古田代表。

「あまりに汚れがひどいテープや、映像内容に問題があるテープは最初からお断りする」(同社)こともあるが、注文はファクスで受け付け、申し込みから10日間前後で返却できる。

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Created: 2000-11-29 Wed, Last Modified: 2010-07-02 Fri
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